●鎌倉市の方
対象者に鎌倉市から自宅に郵送される「おしらせはがき」をお手元において、お電話または受付でお申し込み下さい。
●藤沢市の方
対象者に藤沢市から自宅に郵送される「おしらせはがき」をお手元において、お電話または受付でお申し込み下さい。
●逗子市の方
対象者に逗子市から自宅に郵送される「予診票」をお手元において、お電話または受付でお申し込み下さい。
※年齢や条件により接種対象とならない場合や別途書類が必要な場合があります。詳しくは、お住まいの各市役所にお問い合わせください。
★肺炎予防効果をより高めたい方へ、「プレベナー13」のご案内★(平成28年4月10日)
2015年1月に日本呼吸器学会/日本感染症学会合同委員会より、65歳以上の新しい肺炎予防プログラムが提案されました。
肺炎予防効果を高めたい方は
①プレベナー13を先に接種
②その後、6か月から4年以内にニューモバックスNPを接種
が推奨されました。
Q&A
Q1:
なぜ2種類の肺炎ワクチンがあるのですか?どう違うのですか?
A1 :従来からあるニューモバックスNPはワクチン効果が5年で切れるため、5年ごとに接種しなくてはなりません。そこが欠点でした。ところが、プレベナー13は一度打てば5年以上効果が持続すると予想されています。ニューモバックスNPの欠点を解消した、新しいワクチンです。簡単に言うと、体を肺炎球菌から守るバリアの効果が5年で切れるのがニューモバックスNP、5年以上続くと予想されるのがプレベナー13です。
Q2:
では、プレベナー13だけを接種すればよいのでは?
A2 :実はプレベナー13にも欠点があります。その前に肺炎球菌のことを説明します。肺炎球菌は一種類ではなく、血清型とよばれるたくさんの品種があります。お米に例えると、コシヒカリ、ササニシキ、ゆめぴりか、はえぬき、など沢山の品種があるのと同じです。プレベナーは肺炎球菌の13品種に対応していますが、ニューモバックスNPはさらに多い23品種に対応しています。幅広い肺炎球菌の品種に対応できないところが、プレベナー13の欠点です。
Q3:
ニューモバックスNPは効果が短いけど、23品種に対応。プレベナーは効果が長持ちするけど13品種にしか対応していないということはわかりました。それなら、プレベナーとニューモバックスNPを同時に1回接種すれば一番いいのでは?
A3 :プレベナー13を先に接種し、その後6か月から4年以内にニューモバックスNPを接種することが一番よいという研究結果が出ています。その理由を説明します。ニューモバックスNPとプレベナー13はワクチンとしての製造方法が違います。これをビルの外壁塗料に例えますと、プレベナー13は一度塗装するとコーティングが5年以上もつ材料でつくられています。一方、ニューモバックスNPは塗装してから5年経過すると、ところどころ塗料がはがれてしまう材料でつくられています。したがって、プレベナー13で下地をしっかり塗装し、馴染ませておいてから、ニューモバックスNPを上塗りしたほうが、同時に塗るより効果が高いというように考えてください。
Q4:
プレベナー13は自己負担が高いですね。ニューモバックスNPなら公費で約3000円の自己負担なので安いです。お金がもったいないので、ニューモバックスNPを接種するだけではだめですか?
A4 :たしかに最低限の肺炎予防でよいのであれば、約3000円の自己負担で公費のニューモバックスNPを接種するだけでよいでしょう。でも、もしも旅行の予定日に肺炎になってしまい、キャンセルするとなれば、キャンセル料が発生します。観劇鑑賞のチケットを買っても、肺炎で行けなければチケット代は無駄になります。さらに、入院となれば時間も費用もそれ以上にかかります。健康で過ごすことが、最も無駄な出費を減らす方法だと思います。お洋服を買ったり、ちょっと美味しいものを食べに行ったり、温泉にいったりするお金をプレベナー13に使うことで、将来の出費や不安を減らすことにつながるなら、私は価値があると思います。
Q5:
プレベナー13は聞きなれないワクチンです。副作用が心配です。
A5 :プレベナー13は小児の予防接種で2013年11月から使用されているワクチンです。高齢者に対する接種が開始されたのは2014年6月からです。現時点では安心して接種できるワクチンだと思います。しかし、副作用はゼロではありませんし、今後、新たに報告される可能性はあります。ワクチン接種はご自身の意思で行うものです。日本ワクチン産業協会のホームページもご参照下さい。ご納得されたうえで接種なさってください。
Q6:
肺炎球菌ワクチンの説明を読んだんですけど、なんだか、よくわからないので様子を見ていいですか?
A6 :それも賢明なお考えだと思います。今後、さらに効果が長持ちし、幅広い血清型に対応する肺炎球菌ワクチンが開発されるかもしれません。一生で1回打てば肺炎を予防できる高性能な新型ワクチンが開発されれば、ニューモバックスNPとプレベナー13から、新型ワクチンに世代交代していくでしょう。それまで、うがい、マスク、手洗い、栄養補給、十分な睡眠で肺炎予防していくという考えも立派なお考えだと思います。